公開日:2022/07/22
「映像から未来をつくる」をビジョンに掲げ、防犯カメラ・クラウド動画サービス「Safie(セーフィー)」を提供するセーフィー株式会社(以下、セーフィー)。2014年にスタートし、創業7年で社員数は300名近く、クラウド録画サービスシェアNo.1の映像プラットフォームを提供しています。
そのサービスの価値を引き上げ、世の中に正しく伝える役割を担っているのが、社内の「デザインセンター」と呼ばれるユニットです。現在、同センター内ではデザイナー、ディレクター、フロントエンドエンジニア/マークアップエンジニアの3職種を募集中。
今回はデザインセンターで活躍する副部長の大野浩史さん、Webディレクターの中島賢史さん、デザイナーの馬場明日香さんに、セーフィー独自のカルチャーや働き方、仕事のやりがいについてお聞きしました。
——はじめに、セーフィーとはどんな会社なのか教えていただけますか?
大野浩史さん(以下、大野):セーフィーは、高画質なクラウドカメラによって撮影し、パソコンやスマートフォンからいつでもチェックできるプラットフォーム「Safie」を提供している会社です。用途に合わせて200種類以上のカメラを用意しており、防犯や記録などあらゆる目的に沿った映像活用が可能になるため、多くの企業や現場で導入いただいています。
そのプロダクト開発や運営、導入促進や関連サービスの提供を、それぞれの役割を担うメンバーが協力しながら行っています。
——そんなセーフィー内の一部署であるデザインセンターは、どういった経緯で立ち上げられ、どんな業務を担っているのでしょうか?
大野:デザインセンターは、代表の佐渡島の「デザインに投資したい」という意向から生まれた組織です。佐渡島は以前から、デザインが与える印象や体験を特に大切にしています。また会社としても、「Safie」を誰もが簡単に“ちゃんと使える”ことに重きを置いているんです。
デザインセンターのミッションは、「セーフィーのブランド価値を最大化する」ことです。それを実現するための具体的な業務は多岐にわたります。たとえば、より簡単に「Safie」を利用してもらうためのUIデザインだけでなく、アイコンやロゴ、グラフィックの制作など。さらに販促を目的としたパンフレットやLPの制作なども行うので、仕事内容はかなり幅広いですね。
——みなさんがセーフィーに入社された経緯と、現在の業務内容を教えていただけますか。
大野:私は2019年10月に入社しました。もともとは広告代理店の出身ですが、その後フリーランスのWebディレクターとして長く活動し、メガベンチャーなどの事業会社やメディアの制作ディレクションやPR業務を中心に請け負っていました。
大野:セーフィーと出会ったのは、フリーランス時代に制作ディレクションを手伝ったのがきっかけです。そのときに印象的だったのが、セーフィーが「まだでき上がっていない組織」だったことです。ベンチャー気質が強くて、一つひとつ手探りで作っていくような感覚がありました。
当時は40歳になったばかりで、これからのキャリアを考えたときにマネジメントだけを行うよりも、これまでの経験を活かしながら手触り感のある現場で新たな体験をしたい。そしてまだ整っていない会社だからこそ、社内の業務最適化にも携わりたいと感じて入社しました。現在はデザインセンター全体のマネジメントをしながら、Webディレクターとしても業務にあたっています。
中島賢史さん(以下、中島):私は2021年4月に入社しました。前職の広告系企業ではさまざまな案件に携わっていたのですが、より興味を感じられる案件や企業に対して自分のスキルやキャリアを活かしたい、という思いが強くなりました。そんなときにセーフィーと出会い、「映像から未来をつくる」というビジョンや、社会のさまざまな課題を映像から解決する姿勢に強く惹かれました。
中島:「Safie」はただクラウドカメラを提供しているわけではなく、その先にいるユーザーの「現場での安全性強化」や「スタッフの接遇改善」など、さまざまな課題を解決しています。特に、顕在化されていないユーザーの課題を映し出して課題解決まで導ける点に、面白さを感じましたね。
現在は「Safie」ユーザーが利用するWebサイトのマイページを作るプロジェクトマネージャーを担っています。「ユーザーはどういう情報を見たいのか?」「どんなUI/UXが適しているのか?」などから、一つずつ設計しているところです。
馬場明日香さん(以下、馬場):私は前職では広告系企業から出向して、各現場でWebデザインやノベルティ制作などデザインまわりの業務を行っていました。入社したのは2020年3月です。
セーフィーのデザイナー・藤木に関する記事を見て、会社に興味を持ったのがきっかけです。その後面接を経てセーフィーのカルチャーに共感し、入社を決めました。現在の業務は、新しいサービスに関するLPを制作したり、社内外に配布するノベルティを作ったりするなど、Webディレクターと協力しながらデザインに幅広く携わっています。
——馬場さんから「セーフィーのカルチャーに共感した」という話がありましたが、そのカルチャーの特色とは何でしょうか。
大野:セーフィーではビジョンを実現するために必要な7つのカルチャーを、「Safie Diagram」としてまとめています。カルチャーを言語化し、実際のスタッフを模してデザインしたのが、以下のイラストです。目に見えないカルチャーを「見える化」して大事にしている点が、セーフィーらしさのひとつといえるかもしれません。
大野:「Safie Diagram」を作った当初は社員が100人ほどでしたが、現在は300人規模に拡張。メンバーが増えていく中でも、創業メンバーの起業マインドを、メンバーが共有できるように、創業メンバーと共にSafieカルチャーを制作しました。「映像から未来をつくる」というビジョンを体現するために、一人一人の社員が日々どのように仕事に取り組むべきかが、ひと目でわかるようになっています。
——メンバーをイラストにしてカルチャーとともに表現しているのは、とても面白いですね。
大野:特に重要なのは「夢を語りまきこみやりきる」というカルチャーです。セーフィーは、けっこうビジョンドリブンな会社で、佐渡島が描く夢と、その夢に共感するメンバーが集まり、実現に向け活動しています。セーフィーは外部のパートナーやクリエイターとも多く協業しており、その連携体制もこのカルチャーに紐付いているんです。
個人的に面白いと思ったカルチャーは「三方よし」ですね。これは近江(現・滋賀県)の商人が理念としていた言葉ですが、企業のカルチャーに据えている会社は珍しいと思います。プラットフォームとして長く繁栄していくためには、売り手だけではなく買い手のことも等しく考え、世の中にとっても良い行いをしよう、ということを表現しています。
——馬場さんが惹かれたカルチャーも教えていただけますか?
馬場:特に好きなカルチャーは「異才一体」です。社内には多様なバックグラウンドを持ったWebディレクターやデザイナー、フロントエンドエンジニアなどが集まっています。互いの良いところを吸収し合いながら仕事に取り組んでいる感覚がありますね。
——現在の担当業務の中で、大きなやりがいを感じることは何でしょうか。
中島:ユーザーのニーズを考えてゼロから価値を生み出す仕事が経験できる点です。「ユーザーにとって必要なもの」と判断すれば、デザインセンターで起案してプロジェクト化し、主体的に動かしていくことが可能です。
このステップを踏まなければいけない、このセクションはこの仕事しかできないといった、妨げとなるようなルールはほとんどありません。だからこそ、カルチャーにもある「超自分ごと化」が大切。強い実行力と主体性があるからこそ、多くのことに挑戦できると思います。
中島:それから「Safie」の製品が多く使われているからこそ、ユーザーからフィードバックをいただくことが多く、実際に撮影された映像も現場により近い営業部署からよく共有されます。ユーザーの存在が近いからこそ、現場の役に立てると実感できるのは嬉しいですね。その実感や納得感が仕事の原動力になっています。どんなデザインも答えは現場にあるんです。
馬場:私は関われる仕事の領域が広い点にやりがいを感じています。これまでの職場ではWebディレクターから「これでデザインしてね」とワイヤーデザインを渡されていたのですが、セーフィーでは企画段階から打ち合わせに参加して、要件定義から関われます。「もっとこうした方がいいのでは」とデザイナーからも提案できるので、メンバーとともにデザインを作っていけるという感覚がありますね。
——大野さんはマネジメントの際に工夫している点はありますか?また、ご自身のやりがいを感じる部分も教えてください。
大野:現在あるデザイン業務のほとんどは、メンバーから起案されたものです。だからこそ、主体性を持って仕事を進められるかどうかはとても大切だと思っています。業務を任せる際には、その業務が必要な背景を伝えたり、そのデザインが何に活用されるのかを示したりして、事業に対しても接点を持てるようなコミュニケーションを意識しています。
個人的には、チャレンジできる業務や施策に関する裁量が大きく、そのアクションを妨げられない点がやりがいの源泉になっていると感じます。何か行動したいときは、自分から経営層とコミュニケーションをとり、落とし所を見つけ、計画を立てて実行します。主体性を保てる環境が整っていますね。
また組織目標や指針はビジョンドリブンな部分が多く、ビジョンを叶えるためのステップは現場に任されることが多いです。「ビジョン達成のためにこんなことをしよう」と試行錯誤できる環境が用意されている点も、やりがいに繋がっています。
——積極性を重んじ、自由度や納得度の高い組織だと感じますが、そうあるための会社としてのフォローにはどのようなものがありますか?
中島:新しく入社された方には必ずメンターが1人ついて、受け入れから戦力化までをサポートする制度があります。私は今メンターとしてサポートに当たっていますが、こちらも学ぶことが多いですね。また、メンターと共に別部署のメンバーと交流を深めるランチ制度があります。
馬場:社内の人材交流は大切にされていて、他部署のメンバーと月2回までランチ費用を提供してくれる「異才ランチ」制度も利用できます。同期入社のメンバーや仕事で関わった人たちとも交流を深め、他部署の話も聞くことができるので、良い刺激になっていますね。
他にも、ある議題に対して意見を出し合う「デザイナー座談会」も最近始めました。こうした研修や制度を、メンバーからの発案で実施できるのもセーフィーならではだと思います。書籍購入やツール購入などへのフォローが手厚いのも嬉しいですね。
——クリエイティブ職の新卒採用も2024年からスタートするそうですが、現在はデザイナーなど3職種を募集されていますね。さらに組織が拡大していく中で、新しい仲間にはどのような期待を寄せていますか。
中島:「Safie」が成長するためには、新規ユーザーに使っていただくのはもちろん、既存ユーザーに使い続けていただくことも大切だと考えています。定量的・定性的に実態を掴みながら、新しいメンバーとともにデザイン面から改善し、ユーザーの満足度向上に貢献していきたいです。
大野:「ユーザーから近いサービスにコミットしたい」「主体的に動いて事業に貢献したい」という方に参加していただき、デザイン面をより強化していきたいと考えています。デザイナーやWebディレクターは個人事業主でも活躍できる職種ではありますが、会社組織やその資産、仲間がいるからこそ実現できることがあるのも事実です。その価値に気づいていただける環境だと思います。
セーフィーは「何もない」環境を楽しめる方にこそ、向いている会社だと思います。そんな環境下でスピード感を持って拡大しながら、「映像から未来をつくる」というビジョンを一緒に実現していきたいですね。
2019年入社。同社のECサイトのリニューアルの制作ディレクションや製品開発のデザイン、宣伝業務のディレクションなど、セーフィーの企業活動におけるクリエイティブディレクションやブランド構築に従事。現在はデザインセンターの副部長として、セーフィーのプロダクトや顧客体験など、全社的なUXの向上にむけた施策に取り組む。好きなことは、キャンプとブレスト。
2021年4月入社。Web、IT業界にずっと身を置くWebディレクター/プロマネ。Web制作会社やデジタルマーケティング会社、新規事業開発会社など様々な企業でプロジェクトに従事。セーフィーではWebページ・動画・印刷物の制作やプロダクトのプロジェクト推進、UI/UXディレクションなどを担当。好きなものはバスケとキャンプ。
2020年3月入社。新潟県出身。秋田公立美術工芸短期大学(現在の名称は秋田公立美術大学)卒業。Web広告企業勤務を経たのち、セーフィーに入社。現在はWebページやLPの制作や印刷物作成、ノベルティ作成など、幅広くデザイン業務を担当。猫と鳥とゲームが好き。