やるしかなかった? flask 結成まで

デザイン系専門学校の名門・桑沢デザイン研究所のクラスメートだった松本直子氏、佐藤隆一氏らで結成したユニットflask(フラスコ)。AIRCONDITIONED主催のイベント『HAPPENING』への出展参加を実質のデビューとし活動を開始、今年で7年目を迎える。
まずはflask誕生までを、両氏それぞれ幼少の頃からなどのエピソードを交えお話を──

佐藤 美術館に行ったり、とにかく観ることが昔から好きでしたね。でも実家が福島で、あんまり情報がなくて。雑誌や書籍にしても少ないし、だから美術の教科書をじっと眺めていたりしました。デザインとはなんなのか、デザイナーってなんだろう?というなかでも、漠然と美術系の勉強をしたいとは考えていました。
受験に備え、高校2年生から2年間、デッサンの学校に通って桑沢に入りました。

松本 私は幼稚園や小学校の頃から絵を描くのが好きで。きっとその頃、親や先生、友達なんかに「上手だね」って誉められるのが嬉しくて、作っていたのはあると思う。
小学6年生の時に埋めたタイムカプセルを20歳になって掘り起こしてみたら、将来の夢に「デザイナー」って書いてありまして。自分がいつどこでその言葉に出会ったのか‥記憶はないのですが、その頃からデザイナーになりたかったんだなぁと。


松本氏は高校卒業後、短大を経て、佐藤氏と同じく桑沢のリビングデザイン科へ進学する。

松本 短大の授業で美術館やギャラリーに出かけたり、著名な建築家が設計した家へおじゃましたり、デザインを楽しむ入り口をつくってもらいましたね。それでもっと本格的に勉強したくなって、桑沢へ行きました。
入学する前はもっといろいろ‘教え込まれる’イメージがあったんですね、専門学校に対する印象として。ところが実際は、与えられた課題を「自由に考えて自由に形にしてみなさい」という指導を受けました。それまで自分で制作していたのと変わらない気がしましたね。ただ学校なので、不得意な課題でも当然ながら取り組まなくてはいけなかったから、今考えるといい訓練になってたと思います。苦手と思いこんでいたけれど、案外できちゃったら楽しくて好きになったり。

佐藤 確かに桑沢は放任主義。「まずやってみろ」という。僕にとってはこれが桑沢の良いところだった。だからあんまり‘学んだ’という気はしていません。
入学してもしばらくはデザインというものが分からなくて、「アートのほうがやりたかったな」と思いながら、一年二年はほとんど棒に振った感じで過ごしました。でも三年で良い先生に出会えたのをきっかけに、学校が面白いと思えるようになってきました。研究科という少人数クラスの編成になってからは、課外授業にみんなで美術館へ出かけたり、先生の仕事の打ち合わせに同席させていただいたり、デザイン事務所の研修へ参加したり、第一線で活躍している人たちと知り合うチャンスにたくさん恵まれました。僕の場合はそこからデザインの世界にのめりこんでいったんだと思います。


その後、イベント『HAPPENING』へ仲の良かったクラスメート3人で出展を果たし、同イベントの最優秀賞であるフレームアワードを受賞。この賞をきっかけにした様々な出会いや口コミから展示会や作品制作の依頼を受け、flaskの名は広まっていく。

松本 ひとつひとつこなしていったら、自然につながって、今に至ってるように思います。知り合いが増えていくのが単純に嬉しかったりもして。お互いの作品を見せあったり、イベントへ招待しあったり。

佐藤 やるしかないかなぁって(笑)。でも、つまらなくなったらいつでもやめていいっていうスタンスです、flaskは。あえてビジネスには乗せないで、展示会ベースで作品を発表していくつもりのユニットなので。それは以前からずっと変わりません。

flaskインタビュー風景

松本 直子氏

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「interview 2 / 時間、記憶、余韻…コンセプトありき。の作品たち」




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